力が入りにくいパターン
以前よりなぜか力が入らなくなった、という患者さんが時々お見えになり、治療することがあります。
脱力感や力が入らない、とはどういうことだと思いますか?現代医学的には原因不明、精神面の問題、となってしまうことが多いと思います。また医師から「歳をとれば誰でもそうなります」と言われたという話もよく聞きます。
軽いケースだと朝起きたときに力が入らず、手足を動かしたり起き上がると徐々に力を回復したりすることがあります。
原因は何なのか?
現代医学的には原因不明でも東洋医学的に診ると「血」が原因であると考えることができます。血が不足したり、きちんと運搬されなかったり、汚れていたり、さまざまな状態を想定し治療します。現代医学的には血が通っていなかったら大問題だ、と思うかもしれませんが東洋医学の「血」と現代医学の「血」は微妙に違っています。
東洋医学的に診ると主に肝、心などの調整が重要になります。肝は血を貯蔵する機能がありますので、新鮮な血を十分に蓄え、それを心臓にスムーズに運べていないと、身体は血不足になってしまいます。
回復した時の思いがけない効果とは?
また、血は精神面や消化器の働きとも密接なかかわりを持ち、同時に元気が無くなったり、食欲が減ったり、下痢をしがちになったり、逆に便通が悪くなったりします。
スポーツをする方などは、少しでもそうした不調があると影響が出ますし、そうでなくても力が入るようになると生活向上が見込めます。
身体全体に症状があるときは食養生との組み合わせがおすすめです。
気になる方は治療を受けてみてください。
なお、感染症、怪我の後遺症、重大な疾病などが疑われる場合は、一旦病院を受診してからの治療をお勧めします。