股関節痛の概要:意外と気付いていない
股関節の痛みを訴える方は意外と多く来院されます。また、自覚はしていないものの、股関節を押すと痛がったり、腰痛というお話で診察してみると、実は腰よりちょっと下で股関節の痛みだったりすることがあります。股関節痛というと、脚の付け根内側だけを連想されるかもしれませんが、その裏側である臀部も股関節になりますので、この辺りが痛い場合、股関節痛の可能性があります。多くの方がこの前面と後面の両方が痛む方が多いです。
股関節には鼠経リンパ節があります。最も大きな関節であり、体重を支える重要な場所であり、体液循環に問題があれば、まずここに何らかの不調が出ます。
仙腸関節の歪みの影響を受けやすく、逆に言うとここが問題ない人は下肢にあまり問題が出ません。
股関節痛の主な原因
原因として考えられるのは出産後の骨盤の歪み、自然な形での骨盤の歪み、膀胱、小腸、腹部内臓の問題、鼠蹊リンパ節の滞り、生殖器系(女性では子宮や卵巣、 男性では前立腺)の問題などです。
以上は軽症な場合で、重症だと大腿骨頭(太ももの骨の付け根)に問題がある場合などがあります。 痛みの起き方としては立っていると痛くなる、椅子に座っていると痛くなる、症状のある側を下にして横になると痛くなる。仰向けになると痛くなる。朝起きた時痛むが動き始めると痛みが和らぐ。などです。
骨盤矯正と鍼がお勧め
こうした方に有効なのが骨盤矯正です。骨盤は体重を支えるうえでとても重要な場所であり、そこに歪みがあると、臀部や大腿部の筋肉に無理な形で力が入りますし、それが血液、リンパ液を流れにくくしたり、神経の圧迫につながったりしやすいと考えています。 そのようなときに、骨盤を正常な状態に矯正すると元の健康な状態に戻りやすくなります。 軽い状態であれば骨盤矯正だけでほぼ解消することもありますが、それに加えて鍼灸を併用することにより、より痛みを根本解決できるよう治療しております。
鍼は多くの場合、リンパ液の流れを改善するよう治療しています。この場合、脾、肺、腎などが多く関わってくる臓腑になりますので、それに関連した手足の経絡に施術することが多いです。
本来の状態を取り戻し自然な形での治療をお求めの方、ぜひお試しください。