鍼灸治療で目指す妊娠に必要な二つの要素とは

両親に抱かれた赤ちゃん

1.妊活に成功した患者様

30代女性、3年間生理が全く無く、妊娠は無理だと諦めかけていたが、治療により経血量が少ないながらも生理が復活、生理周期も整う。
偏った食事を修正し、生理が安定、その後2人の子宝に恵まれる。

20代女性、様々な薬を試すうちに、身体がとても冷え、冬にはしもやけができるようになる。
血行改善のために骨盤矯正、鍼灸治療、身体を温める食事を増やすよう指導。
理想的な体温になり、妊娠に成功

20代女性、血行不良により肩こり、頭痛、腰痛、脚のしびれなどが診られ、生理周期も安定せず、経血も黒ずんでいるとのこと。
血行改善のための整体、鍼、食事療法により、生理周期、肩こり、腰痛解消、経血が健康的な状態に戻る。その後妊娠。

2.妊娠しやすい身体とは?

妊娠しやすい身体とは、簡単に言うなら「健康で生命力にあふれた身体」です。病弱な方は妊娠もしにくい、逆に健康的な人は妊娠しやすい、そんな感じがしないでしょうか?
着床するためには健康な卵子、健康な精子が必要です。そして着床しても母親の免疫が受精卵を攻撃してしまうことがあり、アレルギー体質は解消しておくことが妊娠には重要です。
両親の生命力を戻すことが重要です。

3.要素1 血の充実

東洋医学的に診て不妊治療で重要な要素の一つが血の充実です。
血とは、東洋医学では、各組織の栄養、生命力の源ともなっています。この血が不足すれば卵子の発育にも影響を与えます、またこの血が汚れている状態でもあなたの卵子にはマイナスな影響を与え不妊の原因となってしまう可能性があります。
血を豊富に貯蓄し、身体全体にいきわたっているのが理想です。 東洋医学では血は卵子を活発化させ、受精卵を安定して定着させるのに重要になります。

4.要素2 冷え解消

二つ目の要素は冷え対策です。
卵巣がほどよく温まり、赤ちゃんに居心地が良いと感じてもらえないと、定着してもらえません。
冷えはアレルギーも起こしやすく、受精卵を異物とみなして免疫反応を起こしてしまうこともあります。 昔から秋ナスは嫁に食わすな。という言葉があります。この言葉は嫁イビリでこんなおいしいものを食べさせたくない、という意味の説もありますが、徐々に冷える秋に身体を冷やすナスを食べると体が冷えて妊娠しにくくなるから、食べさせるなというものです。こちらのほうがしっくりする感じがします。

冷えは血行不良ともつながりやすく、受精卵への栄養がいきとどかなくなりますので注意する必要があります。

5.ご注意いただきたいこと

ここでちょっと注意しておきたいことがあります。よくある誤解として「じゃ病院に行って血を調べてもらおう」というものです。東洋医学と病院の考え方はまったくちがいます。東洋医学的に診て血の異常があっても、血が少ない、とか汚れているとか病院で言われることはまずないと思います。

また、身体が温まることが重要、と言うとホッカイロを貼ればいいんだ、腹巻をすれば、となる方がいらっしゃいます。身体を温めるとは身体に「陽」の性質を増やすことであり、人工的に温めても、それはできません。体内から改善する必要があります。

そして誤解を持ちやすいのが、「妊娠に影響を与えるのは生殖器、だから生殖器周辺だけが健康になれば不妊の原因は解消する」というものです。 残念ながらそう簡単でもありません。血を蓄える肝の働きも重要ですし、血を運ぶ重要な働きを持つ心臓も大事ですし、頭部への施術が功を奏したケースもあります。頭部は関係ない、と思われるかもしれませんが、性腺刺激ホルモン(卵胞刺激ホルモン・黄体形成ホルモン)が分泌される場所であり重要です。
生殖器だけでなく身体全体が健康になる必要があります。

6.やわらぎ治療室の施術で目指すものとおすすめポイント

 そして身体全体と同時に卵巣、子宮がほどよく温まり、ほどよく栄養が滋養されて卵子および受精卵が居心地の良い場所になることは重要です。
子宮が胎児にとって心地よい場所でないとせっかく妊娠しても逆子になりやすいと東洋医学では考えられています。そうした意味でも重要です。
そして、同様に精巣が健全な状態になり、健康な精子が生み出されるために血液の循環、冷え過ぎ、温まり過ぎの改善なども重要なことだと思います。
 しかし、生殖器のことだけ考え、何かした結果身体全体は冷え切ってしまったり、血が汚れてしまったり、結果的に妊娠しにくい体になってしまっている残念な状態もお見受けします。
鍼灸はそうした全体のバランスを崩すことなく身体全体を妊娠しやすい状態に変化させる効果があります。

また、妊娠しやすさだけでなく、東洋医学的に診て血が足りないと受精卵の発育への影響、母乳の出が悪くなる傾向があると考えています。
受精卵は胎盤から臍帯を通してへそから動脈血を受け取り、成長するための栄養分とします。したがって妊娠中のお母さんは二人分の栄養、いや胎児は猛烈に成長することを考えれば二人半分くらいの血を必要とするかもしれません。
そしてそれは妊娠中だけではなく、出産後は、臍帯血から母乳にかわり、母乳で育てるなら、しばらく二人分以上の栄養を母親が吸収する必要があるのは変わりません。
そのため、消化吸収と血を生成し貯蔵する能力は高いほど母子にとって良いことだと思います。

首肩のこりがつらい女性、身体が冷えやすい女性、腰痛でつらい男女、生理が不安定な女性、疲れやすい男性など特にそうした症状が回復するとともに妊娠に至る場合があります。

などの改善が妊娠しやすくなっているサインです
こうした変化とともに妊娠に至ることが多いです。
父母の健康と共に妊娠も、加えて出産後の母子の健康という意味でも鍼灸を取り入れて観てはどうでしょうか?特に異常な冷えを訴える不妊の女性は多いようにお見受けします。
なお、妊娠しやすい体を維持するためには食養生の導入が効果的です、ご検討ください。

7.無痛整体・鍼灸施術について

自然妊娠だけでなく、体外受精、人工授精をお考えでしたら、その前の治療をお勧めします。子宮が暖かくて滋養されている居心地の良い場所にしてからのほうが、成功率が高まると思うからです

やわらぎ治療室では、健康と共に妊娠促進するよう無痛整体・鍼灸施術をしています。
健康増進と共に妊娠を目指しますのでデメリット、副作用などの心配はいりません、ご安心ください。

なお、鍼灸施術する場所はおおむね多い順に脚、腕、腰、腹部、頭部となります。

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皮膚、感覚、呼吸、睡眠など
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